【職員インタビュー】清水 康子 UNHCRイエメン事務所 副代表

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清水 康子 UNHCRイエメン事務所 副代表

 

<現在担当している仕事内容>

JPO に合格した後、1994年からUNHCRで働き始めました。今年6月からはUNHCRイエメン事務所の副代表を務めています。

イエメンでのUNHCRの活動には 2つの大きな柱があります。都市で避難生活を送る難民の人たちへの支援に関してイエメン政府との協力関係を深めるというのが1つ。

特にイエメン北部での国内避難民の状況は長引きつつあり ます。その中で国内避難民の問題の解決に関して国連諸機関との連携を強化するというのが2つ目です。イエメンには難民、国内避難民、帰還民など支援を必要としている多様なグループが存在しており、政府、地元のコミュニティそれぞれと良い関係を築きながら活動していく必要があります。

<これまでの活動の中で特に印象に残っているのはどんなことですか?>

どこの仕事でもやり出すと興味を持つタイプのようで、それぞれに思い出に残ることがあります。最近では、ミャンマーのラカイン州での国内避難民問題に関して現場で指揮を執っていました。国内避難民の多くが無国籍者という事情を抱えていました。私にとって初めての東南アジア勤務であり、また国内避難民問題が国籍の有無や宗教など他の要因と関係しているという点で難しくもやりがいのある仕事でした。また、チームの人たちから強いサポートを得ながら仕事が出来、その点でたいへん幸運な仕事場でした。

<やりがいを感じるとき>

仕事内容や状況に関しては、特に「これ」というのはないですが、チームがうまく動いているとやりがいを感じます。

<仕事以外で熱中していることは何ですか?>

フィギュアスケートを観るのが好きです。また歌舞伎を観るのも好きで、高校生のときから坂東玉三郎のファンです。

<今後の展望・夢>

落語で難民状況を伝えることが出来るのでは、と以前から思っています。難民の人たちの悲惨な状況と、それでも日々の生活にある笑いや滑稽を表現するのに、落語はとても合っている と思うのですが・・。

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プロフィール/清水康子

兵庫県出身。1989年に青年海外協力隊でガーナに派遣される。1992年にJPO試験に合格し、UNHCRにてウガンダ、コソボ、ウガンダ、アフガニスタンなどにて難民保護にあたる。2005年からはJICAに出向。UNHCRジュネーブ本部勤務を経て、今年6月から現職。経済学士、MSW、博士(総合政策)

(2013年12月12日)