たとえ危険でも、私がいるこの現場で最善を尽くしたい

難民キャンプで自分が撮影した写真を女性たちに見せるUNHCR南スーダン事務所のビョン広報官
© UNHCR photo

UNHCRでは約1万5000人のスタッフのうち、8割以上が難民支援の現場(フィールド)での業務に従事しています。韓国出身のウィジン・ビョンもその一人。UNHCR南スーダン事務所の広報官として約2年働いてきた彼女の現地からのレポートです。

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南スーダンでは2013年9月に内戦が勃発してから、援助活動に携わる93人が命を落としています。今年5月には60人が拘束され、これまで解放されたことが分かっているのは約半数、28人です。

この国で女性が生活していくことは、簡単なことではありません。常に危険と隣り合わせで、2016年には首都ジュバで援助活動に携わる女性が立て続けにレイプされています。

私たちは自分の身を守るために、常に“避難キット”を持ち歩いています。下着や充電器、パスポートのコピー、現金、歯ブラシ、歯磨き粉など、いつ何があってもいいように、緊急時に必要なものを入れています。

仲間が犠牲に遭ったり、身の危険にさらされたりしたことを知るたびに、血の気が引く思いがします。次は私かもしれないからです。

それでも、私は南スーダンにもう2年間いることにしました。それはなぜかー。すべて失いながらも笑顔を絶やさない南スーダンの人々の存在はもちろん、日々共に過ごす同僚たちの存在も大きな理由のひとつです。

南スーダンでの毎日は、仕事以上のものを私に与えてくれます。現実の恐怖を前に私たちは強い絆で結ばれ、それは悲しみや怒りでさえ、時に意味のあるものに変えてくれます。家族、子ども、日々の葛藤・・・、女性として、人道支援に携わる者として、そして人間として、私たちはいろいろな話を共有しています。

最近、南スーダンを訪れたケリー・クレメンツ国連難民副高等弁務官は、UNHCRで働く女性のトップです。今回の滞在中、安全や性的暴力、家庭内暴力について難民や国内避難民とじっくり話をし、私たち女性職員にも「何かあったら、いつでも相談してほしい」と声をかけてくれました。

「UNHCRが支援を求めている人たちのために、より良い組織に発展するには、南スーダンのような危険地帯にあなたたち女性がより多く必要なのです」

クレメンツ副高等弁務官のこの言葉は、私たちを勇気付けてくれました。

仲間が人質に取られたり殺されたりすることは、本当にショックで悲しいことです。それでも私は、難民や国内避難民が家や生活を再建できるよう、行動し続けます。いま南スーダンは危険な場所ですが、ここが私がいるべき場所なのです。

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