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演劇ワークショップ『Play, Empathy』

演劇ワークショップ『Play, Empathy』

異なる文化的背景や価値観を持つ「他者」と隣り合う社会で、私たちはどのように対話し、共に生きていけばよいのか――。

劇作家・演出家で、教育者の平田オリザさんが学長を務める芸術文化観光専門職大学と協力し、他者理解やコミュニケーションをテーマにした演劇ワークショップ『Play, Empathy』を共同開発しました。高校生の探究学習をはじめ、さまざまな教育現場や地域の学びの場で幅広くご活用いただけます。
Place of hope

演劇ワークショップの動画『転校生が来た』の撮影風景

演劇ワークショップ『Play, Empathy』

本教材は、自分とは違う“誰か”を演じることで他者と向き合い、対話する力を育むことを目的としています。

ワークショップのコンテンツ一式は、教育目的でご利用いただける方に無償で提供しています。

▶演劇ワークショップ『Play, Empathy』の詳細はこちら

Text and media

本プロジェクトでは、日本で初めて「芸術文化」と「観光」の両方を学ぶことのできる県立の専門職大学として2021年に開校した芸術文化観光専門職大学とUNHCR駐日事務所が共同で、異なる文化的背景や価値観をもつ人々が互いを受け入れ、共に社会を築いていくために必要な他者理解やコミュニケーションについて学ぶ演劇ワークショップを開発しました。

劇作家・演出家として国内外で数々の賞を受賞し、教育者としても第一線で活躍する平田オリザさんの指揮のもと、学生や教育関係者、映画監督、そして難民の背景を持つ方々などが、それぞれの専門性や経験を持ち寄り、多くの方々にご活用いただけるような教材を目指して制作しました。

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教材開発スケジュール

2024年 4-8月・難民の背景を持つ方々への取材などをもとに教材用演劇作品の脚本を制作
6月・プロジェクト参加者(映像監督・出演者など)発表
・世界難民の日(6月20日)を記念したトークイベントを実施
8月・教材用演劇作品の映像化に向けた撮影
9月~・トライアル授業などの実施
2026年~・教育機関・自治体などへの展開と説明会の実施

なぜ「演劇教育」なのか

20年以上にわたって「演劇的手法」を用いたコミニュケーション教育を実践してきた平田さんは、他者を演じる行為である演劇こそ、「わかりあえない」相手と対話し、理解するための力を養うことができると提唱してきました。

「持続可能な開発目標(SDGs)」が掲げる基本理念 “誰一人取り残さない社会” を実現し、難民の自立と活躍を支える “社会全体で取り組む難民支援” を広げていくためには、「他者」をおそれず、「違い」を認め合い、互いを受け入れ合う包摂的な社会の醸成が欠かせません。

平田オリザ

劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長。青年団主宰。江原河畔劇場 芸術総監督。


1962年東京生まれ。1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞、2019年『日本文学盛衰史』で第22回鶴屋南北戯曲賞を受賞。2011年フランス文化通信省より芸術文化勲章シュヴァリエ受勲。2019年より豊岡市日高町に移住し、劇団の新拠点となる江原河畔劇場を設立。豊岡市芸術文化参与、豊岡演劇祭フェスティバル・ディレクターも務める。

演劇の手法を用いた多様性理解・コミュニケーション教育にも取り組み、各地での講演や、国語教科書にも採用された対話劇ワークショップの授業を行っている。近著に『ともに生きるための演劇』(NHK出版)、『名著入門 日本近代文学50選』(朝日新聞出版)、『但馬日記 〜演劇はまちを変えたか〜』(岩波書店)など。

芸術文化観光専門職大学

2021年に兵庫県北部に誕生した日本で初めて「芸術文化」と「観光」の両方を学ぶことのできる県立の専門職大学。本格的な設備を有する劇場など充実した施設 と豊富な観光資源を有する地域が、あらゆる創造と体験など実践的な学びを可能 にしている。教員には世界を舞台に活躍するアーティストから、アート・観光ビジネスを牽引してきた第一線の実務家まで多彩な分野のプロフェッショナルが在籍。少人数制・担任制で、授業の約3分の1(800時間)を実習にあて、理論と実践 を交互に繰り返すクォーター制の採用により、知識の確実な理解と実践力を身につけた人材の育成を図っている。 芸術文化・観光学部、同学科の1学部1学科、定員80名。1~4年生の330名が在籍(2024年4月時点)。