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イエメンで戦闘激化により新たな強制移動、ジブチへの避難始まる

プレスリリース

イエメンで戦闘激化により新たな強制移動、ジブチへの避難始まる

2026年9月15日
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イエメン西沿岸部で激化する戦闘を逃れ、ボートでジブチのオボックに到着した難民家族の状況を確認するUNHCR職員

UNHCRは、イエメン西沿岸部で急速に激化する戦闘により、国内で10万人以上が避難を余儀なくされ、また、さらに数千人もの人々が安全を求め、バブ・エル・マンデブ海峡を越えてジブチに逃れていると警告を発しています。

今回の戦闘により、ホデイダ、タイズ、ラヒジュ、アデン、アビヤン、マアリブ、ダーレ、シャブワの各地域で、多くの家族が故郷を追われています。今後さらに激化すれば、イエメン国内、そして国外へ逃れる人がさらに増えることも懸念されています。多くの家族は着の身着のまま、わずかな時間での避難を余儀なくされています。受け入れコミュニティや避難先の負担が増すなか、最も緊急のニーズは、シェルター、食料、安全な飲み水、医療や保護などのサービスの確保です。

人道支援へのアクセスも、依然として大きな課題となっています。、特に西沿岸部やタイズ、アト・トゥルバ、アデン間で、情勢不安、道路の損壊、通信障害、移動制限などによる影響が生じています。また、アル・マカ港が損壊したことで、人道支援の動きにさらに制限が生じています。

UNHCRは、保護、シェルター、受け入れ場所の調整に関する組織横断的な対応を率いながら、厳しい治安状況のなかで、人道支援のパートナーと密に連携して支援を届け続けています。

さらに、UNHCRはイエメン国内で緊急対応を開始しており、命を守るための保護、シェルター、救援物資の提供、現金給付を重点的に進めています。当面は、1,000世帯を対象に多目的の現金給付を行うほか、500世帯に緊急シェルター、1,000世帯にシェルターの修繕キットを提供します。今後は、資金と支援へのアクセス状況を踏まえながら、基本的な援助物資3,000セットの追加提供、現金給付の拡大も予定しています。

UNHCRは、イエメン国内に暮らす登録済みの6万5,000人以上の難民と庇護希望者の安全とウェルビーイングも深く懸念しています。その多くはソマリアとエチオピアから逃れてきた人々で再び危険にさらされています。

今回の戦闘激化は、国境を越えた移動も引き起こしています。この4日間で、2,400人以上がイエメンからジブチへ海を渡って避難しており、多くはオボック、コール・アンガル、ムールホウレ、ゴドリアを経由しています。その6割以上が女性、子ども、高齢者で、さらに多くの人がイエメンを離れる準備をしているとの報告もあります。UNHCRは、ソマリアに向かう人々の移動や、同時に別の場所への移動が発生する可能性についても注視しており、こうした動きが生じた場合に備えて緊急時の対応計画を進めています。

UNHCRジブチ代表のサンドリーヌ・デサムールは、「厳しい海の旅を経て、人々は疲弊し不安を抱えながら、わずかなものだけを手にこの地に到着しています。現地の対応はすでに厳しい状況にあります。さらに多くの家族が到着し、現場のニーズが私たちの対応能力を上回る前に、さらなる支援が今すぐ必要です」と話しています。

今回の避難は、紛争や情勢不安で避難を余儀なくされた難民の動きによるものです。イエメンから到着した人々は国際保護を求めており、受け入れられ、支援されるべき対象です。UNHCRは、国境を開き続け、避難を余儀なくされた人々を受け入れている、長年の難民受け入れ国であるジブチに感謝します。

UNHCRは、ジブチ政府と難民当局によって実施されている、到着した人々の受け入れ、登録、保護などの活動を支援しています。UNHCRのチームはオボックで活動しており、新たに到着した人々は登録や支援を受けるために、沿岸部の到着地点からマルカジ難民キャンプへ移送されいます。UNHCRは当局やパートナーと連携し、移送、一時的な避難場所、緊急援助物資、食料、水、医療、保護サービスなどの支援を行っています。

UNHCRジブチ代表は、「ジブチの人々とイエメン難民のコミュニティは、互いに扉を開き、限られたものを分け合っています。しかし、人道支援はすでに深刻な資金不足に直面しており、急速にひっ迫しています。マルカジ難民キャンプでは、受け入れ可能なのはあと5,000人ほどですが、UNHCRは1万人以上が新たに到着することを想定して準備を進めています。その多くは子どもや若者です。UNHCRはジブチ政府と連携し、すでに過密状態にある学校でも子どもたちが通えるよう支援しています。受け入れ場所、水、シェルター、必要なサービスが不足する前に、私たちはサポートが必要です」と話します。

すでにホルムズ海峡周辺で続く混乱による影響があるなかで、今回の戦闘激化により、世界的な人道支援の物流への影響もさらに懸念されます。バブ・エル・マンデブ海峡は、紅海とアデン湾を結ぶ重要な海上交通路です。情勢不安が続けば、イエメンやスーダンをはじめ、域内外での他の緊急事態、そして商業貨物の輸送に影響が及ぶ可能性があることに加え、輸送コストが上昇し、重要な支援物資の輸送が遅れることも懸念されます。

UNHCRはこれらの影響を抑えるための対策を講じており、緊急援助物資はすでにスーダンに向けて輸送されています。また、ドバイとナイロビにあるUNHCRのグローバルの備蓄拠点から、陸路で物資を輸送することも検討しています。しかしながら、情勢がさらに悪化すると、輸送ルートを喜望峰経由に変更せざるを得なくなる可能性があり、その場合、輸送に通常より25~30日長くかかることが見込まれます。

UNHCRは、イエメン国内で避難を余儀なくされた家族の緊急のニーズに対応するため、約1,400万米ドルを必要としています。また、イエメンからジブチに到着する難民が、引き続き受け入れられ、保護や必要なサービスにアクセスできるよう、ジブチでに対する国際社会からの追加支援が必要です。

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