【アフリカ特集】職員インタビュー:ソマリア難民の全員帰還が私の願い

織田 靖子 元UNHCRエチオピア ドロアド事務所長

 

現在は20年前に戦争から平和に移行したモザンビークの開発に関わっていますが、前職はUNHCRエチオピアのドロアド事務所長をしていました。仕事をする上での原動力は「少しは世の中の役に立っている」という思いです。特に具体的な課題に取り組むときはやりがいを感じます。成果が出るのは2日後の時もあれば20年後の場合もあります。ドロアドでは毎日ソマリア難民が流入し、その日に人を救うという成果がありました。

©UNHCR

ドロアドの滑走路で国連機を待つ間に同僚と撮影。左から2番目が織田さん

 

逆に大変だと感じるのは周りの人達と意思疎通がうまく行かない時です。難民、難民受け入れ地域の住民、政府の人、NGOや企業等のパートナー、そして事務所内の同僚との関係次第で辛くなることがあります。

アフリカで活動していて感じるのは、大家族が多いからか、子どもから大人まで人を見る目に長けているということです。アフリカの人々は独特の知見とバランス感を持った素敵な人達です。それから、東南部アフリカの主食のシマ(ウガリ)は美味しいです。

今の私の願いは、自分が生きている間にソマリア難民が全員帰還して開発事業が出来るようになることです。

©UNHCR

エチオピアのドロアドにあるコーベ難民キャンプ

 

【TICAD Vにむけて日本に期待すること】

相手次第の部分が大きいので簡単ではありませんが、アジアの隣国の中国や韓国と対アフリカ援助で連携をする事です。

(2013年5月)