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西アフリカ沖で144人が死亡または行方不明、UNHCRが深い悲しみと強い懸念を表明

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西アフリカ沖で144人が死亡または行方不明、UNHCRが深い悲しみと強い懸念を表明

2026年7月21日
UNHCR

先週、西アフリカ・モーリタニア沖で発生した悲劇的な海難事故を受け、144人が死亡または行方不明になったとの報道に対し、UNHCRは深い悲しみと強い懸念を表明しています。

事故に遭ったのは、西アフリカからヨーロッパを目指して危険な海路を渡ろうとしていた難民・移民と報じられています。今回の悲劇は、こうした危険な航路が今なお多くの人命を奪い続けている現実を浮き彫りにしています。

7月14日から18日にかけて、モーリタニア北西部の沿岸都市ヌアディブでは3件の救助・上陸対応が行われ、計387人の生存が確認されました。UNHCRは現地当局および人道支援パートナーと連携し、すべてのケースに立ち会い、救助された人々への支援を行うとともに、国際保護を必要とする特に脆弱な人々の特定を進めました。救助された人々には、さまざまな国の出身者が含まれています。

7月18日に救助されたボートの1隻では、特に深刻な被害が確認されました。ガンビアを出発しスペインを目指して大西洋上で約25日間にわたり漂流する間に、143人が死亡または行方不明となり、生存者はわずか38人でした。そのなかは2人の子どもも含まれており、いずれも航海中に家族全員を失い、現在はほかの生存者とともに病院で治療を受けています。

また、7月14日に上陸したボートの乗船者の中からも、1人の死亡が報告されています。

今回の悲劇は、沿岸当局や人道支援機関による救助活動にもかかわらず、西アフリカからカナリア諸島へ向かう大西洋ルートが、世界で最も危険な難民・移民の移動ルートの一つであり続けていることを示しています。長距離航路であることに加え、予測が難しい海象、耐航性に乏しく過密状態の船、そして迅速な救助へのアクセスが限られていることが、多くの命が失われる要因となっています。

今年は7月15日時点で、スペイン領カナリア諸島への到着者数は4,400人と2025年比で61%減少しています。しかし、今回の事故は、ヨーロッパを目指す難民・移民が依然として深刻な危険にさらされている現実を示しています。多くの人々は、目的地から2,000キロメートル以上離れた地点から、命がけで海の旅路を選んでいます。

主要な海路を経由してヨーロッパに到着した人の数は、今年は4万人を超え、2025年上半期の6万5,407人から減少しています。一方で、UNHCRとパートナー機関は、海上で命を落としたり行方不明になったりする人の数が依然として憂慮すべき水準にあると、繰り返し警告しています。こうした事故の多くは人目の届かない海域で発生しており、船が乗船者ごと消息を絶つ事例も後を絶ちません。

今回のモーリタニアでの救助活動は、難民・移民が命がけの危険な航海に踏み切らざるを得ない根本的な要因への対応を一層強化する必要があることを示しています。同時に、危険な海路に代わる選択肢として、第三国定住の受け入れ枠の拡大、就労機会の拡充、教育へのアクセスの促進などを通じ、より迅速かつ実効性のある合法的な渡航経路を提供することが求められています。

2026年に入ってからは、モーリタニアの沿岸都市ヌアディブとヌアクショットで計17件の救助・上陸が記録されており、これまでに2,147人が救助されています。

▶原文(英語)はこちら