日本の支援がつなぐ希望~ウクライナの人々を“わが家”と呼べる場所へ
日本の支援がつなぐ希望~ウクライナの人々を“わが家”と呼べる場所へ
ウクライナで住み慣れた故郷を追われ、国内の別の地域に家族らと避難したリュドミラさんと甥のミコラさん
2022年2月、ロシアによる全面侵攻が始まり、わずか数日の間に多くの人が故郷を追われたウクライナ。国境を越えて近隣国へ避難する人、国内の別の地域へ身を寄せる人・・・。突然、それまで当たり前だった暮らしを失った人々の避難生活は、4年以上たった今も続いています。
ウクライナ南部ヘルソン州出身のリュドミラさんもその一人です。
高齢の両親と甥のミコラさんとともに、住み慣れた故郷を追われ、ようやくたどり着いた国内の別の地域。新たに見つけた住まいは古く、傷んでいました。水道や暖房も十分に使えず、限られた収入のなかで、自力で修繕するには限界がありました。
UNHCRは、パートナー団体と連携し、国境を越えて近隣国へ避難した人々、そしてウクライナ国内で避難を余儀なくされた人々を守り、支え続けてきました。リュドミラさん一家も、現金給付や生活用品、家具などの支援を受けながら、少しずつ、荒れ果てた部屋を「わが家」と呼べる場所へと変えていくことができました。
こうした取り組みを可能にしているのは、世界各地から寄せられた連帯です。
なかでも日本政府は、最も早く行動を起こした国のひとつ(くわしくはこちら)。ウクライナ国内外で避難生活を送っている人々への支援を継続しています。
避難直後には、日々を生き抜くために必要なシェルターや生活必需品、現金給付などの緊急人道支援を、厳しい冬にはそれを乗り越えるための越冬支援を、さらには、家屋の修繕、法的支援、心理社会的支援、生活再建を後押しする中長期的な取り組みなど、現場の幅広いニーズに応えてきました。
2023年、ロシアからの攻撃を受けて発生したカホウカ・ダム決壊への対応もその一つです。洪水被害により避難を余儀なくされた多くの人々に対して、家屋の修繕や現金給付、心理社会的支援を、また厳しい冬場には、発電機やソーラーランタンの配布、“ヒーティングポイント”と呼ばれる暖を取るための施設の整備などを行いました。何よりも人々の命と尊厳を最優先に、一人ひとりの暮らしに変化をもたらしてきたのです。
世界中に広がったウクライナの人々への支援の輪は、政府からだけではありません。
たとえば日本では、企業、学校、自治体、市民団体などを通して、また個人として、募金をはじめとした支援に参加し、ウクライナで故郷を追われた人々への連帯を示してきました。日本へ避難してきた人々に対しても、住居や物資の提供など幅広い取り組みが各地で行われました。こうした“社会全体で取り組む難民支援”は、UNHCRの活動を支える大きな力となっています(くわしくはこちら)。
日本の支援でルーマニアに届けられた緊急援助物資。ウクライナへ運ばれ、故郷を追われた人々の避難生活を支えた
侵攻開始から年月が経った今も、ウクライナ国内外で多くの人々が避難生活を続けています。
いまだ緊急人道支援のニーズが続く一方で、避難した先で安全に安心して暮らし、自立した生活を取り戻すための取り組みも重要になってきています。日本政府もG7諸国や国際機関を含むパートナーと連携しながら、ウクライナの復興に向けて支援を継続する方針を示しています。
すべての支援の先にあるのは、一人ひとりの暮らしです。リュドミラさん一家のように避難を強いられ、困難な状況に置かれた人々が、再び安心して暮らせるように――。日本をはじめ世界各地から寄せられる連帯が、ウクライナの人々が一歩ずつ生活を取り戻していく、その歩みを支えています。
▶UNHCRと日本のパートナーシップについてはこちら