【シリア難民10万人の第三国定住・人道的配慮に基づいた滞在許可を要請】
【シリア難民10万人の第三国定住・人道的配慮に基づいた滞在許可を要請】
2014年2月21日 スイス、ジュネーブ
UNHCRは2015年、2016年に向け、10万人のシリア難民への多年度にわたる第三国定住、または人道的配慮に基づいた滞在許可を国際社会に要請している。
また2014年末までにシリア難民の中でも特に支援を必要としている3万人を対象に第三国定住や、その他の滞在許可の発行によって受け入れることを求めている。
これまでに20ヶ国が計1万8800人のシリア難民を受け入れを表明してきた。UNHCRは今年、アメリカが多数のシリア難民を受け入れることによって「今年末までに3万人」という目標は達成できると予測している。
しかし、シリア難民に対する保護のニーズは高まる一方である。UNHCRは近い将来、第三国定住や、人道的配慮に基づいた滞在許可が必要なシリア難民の数が激増すると見ている。
難民保護を迅速且つ効率よく行うために、第三国定住、人道的配慮に基づいた滞在許可、または個人のスポンサーによる支援などあらゆる可能性を各国に求めている。
他の支援策として、すでにシリア難民を受け入れている国において親戚を呼び寄せるなどの家族再統合の支援も可能である。さらにシリア難民の子どもたちを「失われた世代にしないため」学生への奨学金を付与したり、治療を必要とする深刻な病気を持つ難民を優先して他国で受け入れるなどの支援策も考えられる。
シリア周辺地域に逃れ、登録されたシリア難民は240万人を超えている。レバノンに93万人、ヨルダンに57万3000人、トルコに61万3000人、イラクに22万3000人、エジプトに13万4000人のシリア難民が避難生活を送っている。
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