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アフガニスタン東京会合パラレル・イベント レポート

アフガニスタン東京会合パラレル・イベント レポート

1 1月 2012

アフガニスタン東京会合パラレル・イベント「アフガン難民問題の戦略的解決」
人道支援と開発援助のさらなる連携‐その日が来るまで‐

2012年7月8日のアフガニスタン東京会合のパラレル・イベントとして、UNHCR駐日事務所主催によるシンポジウムが7月7日に国連大学のウ・タント国際会議場で開催された。外務省の後援を受けた同シンポジウムでは、各国政府関係者、国際機関、NGO、企業、学生など約250人の幅広い参加者と共に、アフガニスタンの復興に不可欠なアフガン難民問題の解決について3時間にわたる有意義な議論が交わされた。シンポジウム第1部では山根隆治外務副大臣、緒方貞子元国連難民高等弁務官をはじめアフガン難民問題について各界を代表する登壇者によるスピーチ、また第2部では水野孝昭神田外国語大学教授をモデレーターに迎え、アフガン難民・帰還民の支援に関わる第一線の識者や実務家5人によるパネルディスカッションが行われた。

現在のアフガニスタンは人口の約25%を帰還民が占め、一方で270万人の難民がイランやパキスタンにとどまり、依然帰国できずにいる。シンポジウムではこうしたアフガニスタンの現状を踏まえ、人道支援と開発援助を連携させることの重要性が改めて確認された。特に、人道支援の後に開発支援が実施されるのではなく、両者を同時並行的に実施することがアフガニスタンの安定と復興に不可欠であり、これによって国内での帰還民の再統合と難民のさらなる帰還を促進できるとの重要な指摘がなされた。さらにアフガニスタン国内における開発支援に際しては、市民が単なる援助の受益者から積極的な開発の担い手に変わっていくことが必要との提言が共感を呼んだ。

パネルディスカッションの会場からの活発な質問も交えながら、関係機関や団体間の一層緊密な連携を確認して、シンポジウムは閉幕した。

■ 当日のプログラムはこちら
■ 当日の様子は【WEBStream】でご覧いただけます。
■ 登壇者のスピーチや関連資料は以下よりダウンロードいただけます。
  −山根隆治 外務副大臣
  −ジャマハール・アンワリ  アフガニスタン難民・帰還担当大臣
  −アレクサンダー・アレイニコフ 国連難民副高等弁務官
  −シャフィーク・アハメド・カリザダ アフガニスタン財務省副大臣
  −バルヤライ・オマルザイ アフガニスタン地域復興(ACRU)担当部長
    −塩崎章子 国際協力機構 アフガニスタン事務所企画調査員
                              スピーチ / プレゼンテーション