10月12日、UNHCR駐日代表のカレン・ファルカスは、駐日ウクライナ大使、ウクライナ周辺5カ国(ハンガリー、スロバキア、ポーランド、ルーマニア、モルドバ)の大使とともに林芳正外務大臣を表敬訪問し、今年2月以降より続くウクライナ危機に対する日本政府の支援に謝意を伝えました。
冒頭、ファルカスはUNHCRを代表して「今年の2月24日以降、何百万もの人々の生活が一変した。世界でも最大規模の人道危機を引き起こしたウクライナでの紛争に、世界の多くの人が心を痛めていることと思う。そんななか、日本は世界でも最初に、資金や物資、輸送手段の提供など、ウクライナ危機への支援をいち早く実行に移してくれた。このような日本の支援のおかげで、UNHCRは故郷から避難を余儀なくされた人々を保護し、緊急のニーズに対応することができた」と感謝を述べました。また、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使も「ウクライナの国内避難民も難民も、自分たちの家に戻りたがっているが、まだ激しい紛争が続いている。引き続きの支援が望まれる」と話しました。
これを受けて林大臣は、自身も4月にポーランドを訪問し、ウクライナからの難民、人道危機の現場で支援に携わる人々に話を聞いた時の経験を共有しました。そして、6カ月以上たっても多くの人々が故郷に戻ることができず、今もなお困難な生活を送っていることにふれ、国際法違反であるロシアによる攻撃は決して正当化できるものでなく、ただちに止められるべきであると強調しました。
また、周辺5カ国の大使からは、ウクライナから周辺国に避難してきた人々に対する日本の人道支援への感謝の言葉が伝えられ、引き続き、日本、国際機関、ウクライナ、周辺国で緊密に連携し、ウクライナ危機に対応していきたいとの決意が述べられました。
最後に林大臣は、これからもUNHCRを含む国際機関、ウクライナや周辺国と協力関係を築き、日本政府としてウクライナ危機に対する支援を続けていきたいと話しました。
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