SONGSーものが語る難民の声
SONGSーものが語る難民の声
芸術祭実行委員会とUNHCRによる共催企画として2025年に発表。写真家のホンマタカシさんがレンズを通して、故郷を追われた人々の姿と、彼らが避難生活のなかでも手放すことのなかった、故郷とのつながりを宿す「大切なもの」を捉えました。作品は会期中、高松港の特設ギャラリーで展示されたほか、タブロイド誌としても展開されました。
故郷を追われた人々の姿と「大切なもの」
いま、世界では1億2千万人を超える人々が紛争や迫害によって故郷を追われ、各地で避難生活を送っています。その多くはある日突然、それまで築いた暮らしを失い、家族や愛する人々と引き離されながらも、それぞれの思い描く未来に向けて前進し続けています。そこには、1億2千万通りの旅路があります。
本企画では、日本を代表する写真家の一人であるホンマタカシさんが、日本・バングラデシュ・コロンビアの3カ国で暮らす難民や国内避難民の住まいなどを訪問しました。
ときに対話を重ねながら、故郷を追われた人々の姿と、彼らが避難生活の中でも手放すことのなかった、故郷とのつながりを宿した「大切なもの」を写した作品を通じて、数字からは見えてこない難民一人ひとりの物語に光を当てました。
高松港特設ギャラリーとタブロイドで展開
作品は、約100万人が来訪する瀬戸内国際芸術祭の “玄関口” である高松港に特設されたトレーラーハウス型ギャラリーを拠点とし、同港などで配布されたタブロイド誌を通じて展開されました。
芸術祭の舞台となる瀬戸内の島々を船で行き交う来場者たちは、難民一人ひとりの言葉が記録されたタブロイド誌を手に取り、それぞれの想いに触れることで、世界各地で故郷を追われた人々の旅路へと思いをめぐらせました。
UNHCR x 瀬戸内国際芸術祭 ホンマタカシ「SONGS - ものが語る難民の声」
【会期終了:たくさんのご来場ありがとうございました】
期間:2025年4月18日〜 5月25日(春会期)、8月1日〜8月31日(夏会期)、10月3日〜11月9日(秋会期)
会場:高松港エリア
特別助成:公益財団法人 石橋財団
協賛: 公益財団法人 ウェスレー財団、グッチ
最新情報
*本作品における著作権は作家に帰属します。
*本作品はUNHCRが撮影のサポートを行い、参加者の方々の合意を得て制作されています。ご協力いただいたすべての方々に感謝申し上げます。