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「平和を愛するすべての難民の象徴」 万博の国連パビリオンユニフォームに難民職人の手作りワッペンが採用

プレスリリース

「平和を愛するすべての難民の象徴」 万博の国連パビリオンユニフォームに難民職人の手作りワッペンが採用

2025年4月9日
MADE51

ユニフォームのオリジナルワッペンを制作する女性職人たち

4月13日に開幕する2025年大阪・関西万博。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)も参画する国連パビリオンでは、UNHCRのグローバルパートナーであるファーストリテイリングが展開するユニクロがアテンダントユニフォームを提供し、難民の背景を持つ職人たちがジャケットを彩るオリジナルワッペンを制作しました。

制作に参加した難民の女性職人は「ワッペンは平和のシンボルであり、前を向いて歩み続ける難民の女性職人たちの想いが込められています。平和を愛するすべての難民の象徴です」と語りました。

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ユニクロが提供した国連パビリオンのアテンダントユニフォーム

◾️ユニクロがユニフォームを提供

今回ユニフォームを提供したユニクロを展開するファーストリテイリングは、2011年にUNHCRとグローバルパートナーシップを締結し、世界の難民・国内避難民への衣料支援をはじめ、さまざまな活動を通じて故郷からの避難を余儀なくされた人々への支援に取り組んでいます。

ジャケットにあしらわれたオリジナルワッペンは、UNHCRが2018年に立ち上げた、難民の職人たちが手がけるハンドメイドブランド「MADE51」を通じて、パキスタンで暮らすアフガニスタン難民の女性職人12人と現地住民の女性たちが協力して、一つひとつ手作りしました。

デザインに用いられている国連パビリオンのロゴは、国連本部のグラフィック・デザイン・ユニットが制作。オリーブの枝を運ぶ白い鳩をモチーフにしており、オリーブの枝の葉部分には、持続可能な開発目標(SDGs)のゴールカラーをイメージしたデザインが採用されています。

MADE51」ではすべてのプロダクトが難民の職人たちの手で作られており、難民の方々が故郷で培った技術や才能を活かしたものづくりに取り組むことで、避難先で収入を得て自立した生活を取り戻し、地域のコミュニティにも貢献できるようサポートしています。

ユニクロとMADE51はこれまでもコラボレーションを通じて、世界各地で避難生活を送る難民や国内避難民の自立支援に取り組んできました。

◾️難民の女性職人らが制作「平和を愛するすべての難民の象徴」

MADE51

今回、制作に携わった職人の一人であるナジバさんは、アフガニスタンでタリバン政権が復権した2021年8月にパキスタンへ避難。今回のワッペンをはじめ、MADE51の取り組みを通じて、裁縫師である自身のスキルを活かせることについて、「自分のアートや技術を通じて家族や子どもたちを支えることができるのは、自分にとって非常に大きな活力になっています」と語ります。

パキスタンでは、130万人以上のアフガニスタン難民が避難生活を送っています(2025年2月現在)。ナジバさんは「私の夢は、安全で平和な環境のなかで、私が叶えることのできなかった夢を子どもたちに託すこと。アフガニスタンの人々をはじめ、紛争で苦しんでいる国々の人が困難を乗り越え、調和と安全の中で暮らし、健康で幸せな生活を送れるよう願っています」と語ります。

また、ワッペンは「平和を愛する全ての難民の象徴」だと言い、ユニフォームを着用する国連パビリオンのアテンダントには、「この平和のシンボルを大切に守り、代弁者として私たちの想いを届けてほしい」と話しました。

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MADE51を通じて難民の職人が手がけたオリジナルワッペン

大阪・関西万博は4月13日から10月13日まで開催され、約2800万人の来場が予想されています。「United for a Better Future: 人類は団結したとき最も強くなる。」をテーマに、国連パビリオンは午前9時30分から午後9時まで毎日開館します。

◾️関連情報

UNHCRとファーストリテイリングのパートナーシップについて