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難民のものがたり展:貫井図書館が紡ぐ絵本と学びの時間

ストーリー

難民のものがたり展:貫井図書館が紡ぐ絵本と学びの時間

「難民のものがたり展」は、本を通じて、故郷を追われた人々の体験や想いに触れ、共に考えることを目的とした展示企画です。図書館や学校、書店、自治体など、全国のさまざまなパートナーのご協力のもと展開しています。

2025年9月11日
Place of hope

練馬区立貫井図書館の図書カウンター前の展示の様子

2025年4月29日から6月22日まで、練馬区立貫井図書館で「難民のものがたり展」が開催されました。

UNHCRが昨年からスタートした「難民のものがたり展」の図書館での本格的な展示は今回が初めて。6月20日の「世界難民の日」を挟む期間ということもあり、多くの来館者の関心を集めました。

【実施者の声】

これまでも国連UNHCR協会との連携企画を進めるなかで、UNHCR駐日事務所をご紹介いただいた際に、「「難民のものがたり展」について知り、図書館ととても相性の良い企画と感じ、当館でも実施してみたいと考えました。

UNHCRから提供されたパッケージに加えて、展示に使用するポップやポスターを自分たちでも作成し、明るいイメージで手に取っていただきやすく、幅広い年齢層の方に注目していただけるよう工夫しました。より多くの方に関心を持ってもらい、気軽に本に触れてもらいたいと考えたからです。

その結果、児童書から一般書まで幅広く集めた展示には多くの方が足を止めてくださいました。少し硬いテーマではありましたが、熱心に本を手に取ったり、借りてくださったりと、私どもにとっても大きな励みとなりました。

Place of hope

貫井図書館作成のブックガイドとコメントシート 

長友恵子さんと絵本をひらいて—— 難民と平和について考える時間

5月10日には、児童文学翻訳家の長友恵子さんをお迎えし、絵本『せんそうがやってきた日』をテーマにしたワークショップを開催しました。この絵本は、戦争によって家を追われた子どもたちの視点から「居場所」や「平和」について考える内容です。

ワークショップでは、まず絵本の朗読を通じて、登場人物の心情や状況を共有しました。その後、UNHCRの資料やクイズを通じて、難民の現状や暮らしについて学びました。

さらに、絵本に出てくる「椅子」をきっかけに、参加者それぞれが「居場所」について考えました。自分の思いを椅子の絵で表現することで、平和や難民の問題について理解を深めるとともに、自分を表現することの大切さも感じることができました。

Place of hope

児童文学翻訳家の長友恵子さん 

Place of hope

ワークショップ会場の様子 

Place of hope

ワークショップ参加者が描いた椅子の絵。絵本のなかでは、椅子は教育の象徴として描かれている

【参加者の声】

・「難民のことをやさしい言葉と絵本で考えることができたことと、本の展示もよかったです」

・「とてもアットホームな中に大事なことを伝えてくださったのでよかったです」

・「皆さんと和気あいあい楽しく学ぶ機会でした」

・「平和について考える良いきっかけになりました」

写真提供:練馬区立貫井図書館

▶「難民のものがたり展」の実施について

展示を実施いただける団体・施設に向けて、UNHCR駐日事務所では「難民のものがたり展」の展示パッケージをご提供しています。ご関心のある方は特設ページをご覧ください。