グテーレス高等弁務官、キルギスの和解に向けさらなる支援を訴える

キルギス南部、ジャララバードにて帰還した難民や国内避難民と面会するアントニオ・グテーレス高等弁務官
© UNHCR/A.Rummery

キルギス、ジャララバード(7月1日)発、

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は1日、訪問中のキルギス南部のジャララバード(Jalalabad)で、帰還した難民や紛争で被害を受けた人たちなどを訪問した。

グテーレス高等弁務官はジャララバード中心に位置するレニナ(Lenina)とオゼルナヤ(Ozernaya)・ストリートの焼き払われた家々に帰還し、UNHCRから支給されたテントで生活する家族と対面した。そこで暮らす家族らは、倒壊した家の瓦礫を取り除く作業を始めたものの、冬の到来への懸念を明らかにした。さらに、グテーレス高等弁務官はUNHCRのパートナーであるACTEDによって行なわれている、ジェリー缶や毛布、テントなど救援物資の配布現場を視察した。

高等弁務官に対して、住民は子供たちを家の外に出すことや、日常生活のなかでの不安を明らかにし、治安の向上と回復を訴えた。さらに、大切な文書などの紛失に関する悩みや懸念、再入手する難しさについて話す者もいた。

グテーレス高等弁務官はさらに、先月起きた暴動で被害を受けたキルギス民族のジャララバード市内にある居住地を訪れ、ジャララバード知事と副知事と対面した。

ビシュケケ(Bishkek)で行なわれた記者会見で高等弁務官は「誰もが平和が訪れることを望んでいると言っていた。家族を失った人も含め、誰も報復することを考えていなかった。」と述べた。さらに高等弁務官は和解を進めるためにも、事態の沈静化を図ることが重要である意向を示した。

高等弁務官は、UNHCRがキルギスにおいて中立な立場で人道支援活動を展開して、政府の人道支援要請に対し全力を尽くしていく構えを示した。また1日に再度面会を果たしたローザ・オトゥンバエヴァ大統領の和解に対する強い意向に感銘を受けた。

「多くの人は破壊された家の近くにテントを張り、困窮した状況に変化が訪れるのを待っている。今こそ、一致団結し人道危機や、ガバナンス、経済開発問題に立ち向かい、国民和解を促すべきである。」と高等弁務官は述べた。

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