UNHCR、ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領を追悼

マンデラ氏と緒方貞子第8代国連難民高等弁務官
© UNHCR/S.Foa

スイス、ジュネーブ、2013年12月6日発

UNHCRは12月6日、元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラ氏の死を受け、哀悼の意を表明した。世界中から深く尊敬される95歳のマンデラ氏は12月5日、ヨハネスブルグの自宅で死去した。

アントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官はマンデラ氏の訃報に「類まれなる叡智、思いやりと無私無欲の心はアパルトヘイト廃止後の南アフリカをひとつにするだけでなく、世界中の迫害を受ける人びとの象徴のような存在であり、その生き方は私たちの手本となった。」との声明を出し、その死を悼んだ。またグテーレス高等弁務官は「マンデラ氏は偉大な平和の擁護者である。彼の死に接し、その功績に思いを馳せずにはいられない。彼の死は大きな損失だ。」と述べた。

マンデラ氏とネルソン・マンデラ財団は南アフリカにおける人種差別と外国人嫌悪に対峙する主導的存在として、時にUNHCRと手をたずさえ難民の支援にあたって来た。1991年後半、緒方貞子元高等弁務官はアパルトヘイト廃止後の民主主義的な制度について議論する「民主南アフリカ会議(CODESA)」に参加した際、マンデラ氏と面会した。そして同じ年(1991年)の9月に南アフリカ最初のUNHCR事務所がヨハネスブルグに設立された。

1997年6月20日、アフリカ難民の日(現時では「世界難民の日」として知られている)に、当時大統領だったマンデラ氏は紛争などが原因で難民や避難民が出ないように紛争をやめようとアフリカ各国に協力を訴えた。また、ブルンジ内戦の平和的解決を進めていたマンデラ氏は2001年にブルンジ難民が住むタンザニア西部の難民キャンプを訪れ、難民の声に耳を傾けた。

2007年、マンデラ氏は平和と人権尊重を促進するための組織「エルダーズ」の設立に尽力した。この組織は世界中の著名なリーダーたちで構成されており、マンデラ氏はこの組織を基盤に国際社会が直面する問題解決に取り組んできた。マンデラ氏はUNHCR同様、ノーベル平和賞の受賞者でもある。

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