難民の今をカメラで追う UNHCRの活動の撮影を続けるカメラマン

2016年、UNHCRの依頼でギリシャに逃れてきた人々の撮影をするジャイルズ・デュレイ氏
© UNHCR/Achilleas Zavallis

4月上旬、人権問題の取材や報道に尽力したジャーナリストの功績をたたえる「アムネスティ・インターナショナル メディア アワード」の授賞式がロンドンで開かれ、ジャイルズ・デュレイ氏が受賞しました。

デュレイ氏は、長年UNHCRのパートナーとして撮影活動を続けてきたイギリス人のカメラマン。今回は、UNHCRの依頼を受けて撮影したアンゴラに逃れてきたコンゴ難民の女性の苦しみと強さを伝えた「We Are Here Because We Are Strong」が評価されての受賞となりました。

2015年には、シリア難民のギリシャ到着におけるUNHCRの支援現場の撮影も担当。自ら基金を立ち上げ、紛争後の人々やコミュニティのエンパワメントに取り組んでおり、受賞の知らせを聞いたのも、ベトナムで地雷に反対する活動の撮影中でした。

「私のことを信頼し、撮影を託してくれたUNHCRに感謝しています。数々の現場を踏むことができたことで、私は写真家として、そして一人の語り部として成長することができたのです」

代表的な写真はモノクロのポートレート。今回の受賞作でも、アンゴラ北東部ロブア地区で生活するコンゴ難民の女性たちが被写体になっています。隣国コンゴ民主共和国のカサイ地区で2017年3月に暴動が発生し3万4000人を超える人々がアンゴラ北東部に逃れ、UNHCRとパートナー団体が支援を行っています。

女性たちの受けてきた性的虐待や過酷な経験が、デュレイ氏の撮影した一枚一枚からにじみ出ています。UNHCR駐アンゴラ代表は、「難民の大半は女性や子ども。避難の途中、なたを振るわれて傷を負ったり、ひどい空腹で衰弱したり、精神的なトラウマを抱えたりと、深刻な状態でここにたどり着くのです」と話しました。

一方、撮影活動の中で、コンゴ難民の女性たちの優しさに心を打たれたというデュレイ氏。「一緒に踊ったり、食卓を囲んだりもしました。私のカメラマン人生で、間違いなく最も印象に残る写真です。『難民は強い』とよく言われますが、本当の意味で彼女たちは『強い』と実感しました」。

撮影中のデュレイ氏に代わって、表彰式には代理人が出席。「デュレイは、この賞を強く生きる女性たちに捧げたいと思っているに違いありません」とコメントしました。

 

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デュレイ氏の受賞作品は、UNHCRのウェブサイト、『HUMANITY』のデジタル版でご覧になれます。

 

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