ルワンダからの応募作品。テーマは「愛の雨」
© UNHCR
12~25歳の若者を対象に「新型コロナウィルスの危機をみんなで乗り越える~一人ひとりにできる難民支援」をテーマに行われた「ユース難民アートコンテスト」。
グローバル賞を受賞した7人の若者が描いた作品が、株式会社スピードによってアニメーション化されました。
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ノエミー、16歳、フランス
「ステイホームの中で、希望と連帯の輪を広げるというコンテストの趣旨に感銘を受け、みんなの意識を高める役に立てればと思いました。UNHCRのインスタグラムに投稿されていた雨の中を歩くスーダン難民の少女が強く印象に残り、このスーパーヒーローのイメージがわきました。
この少女はもちろん、すべての難民と一人ひとりのストーリー、彼らの勇気に敬意を表して描きました。私の描いたスーパーヒーローは怪我をして片足が義足なのですが、とてつもない強いパワーを持っています。彼女が持っていた恐怖が、彼女を強くしてくれたのだと思います」
ネシメ、16歳、ギリシャ(アフガニスタン出身)
「新型コロナウイルスは私たちの生活の一部になってしまいました。でも、不安に思うばかりでなく、ウイルスに打ち勝つために、みんなが一つにならなければなりません。
今ギリシャに住んでいて、私に対して先入観を抱く人もいますが、私は私です」
ムカー、24歳、カメルーン
「私の国でも新型コロナウイルスの感染が広がっていて、このコンテストに参加するきっかけにもなりました。私のアート作品のテーマは「希望の光」。左下に描いた人たちは、紛争に巻き込まれた難民です。
世界各国の政府や個人からの寄付を受けて、UNHCRは難民支援を行っています。その活動は明るい未来への希望の一筋の光として難民たちに届き、私たちの世界に彼らが重要な存在であることを表しています」
アルファ、25歳、ケニア(コンゴ民主共和国出身)
「私はコンゴ民主共和国からケニアに逃れてきた難民です。
難民も含めてこの世界のすべての人の命をパンデミックから守るためには、みんなが力を合わせることが一番の方法だということを、この絵を通じて伝えたいと思いました」
マリア、23歳、キプロス
「この絵の中の少女は、難民の少年に″愛”を届けました。そして少年はその愛を父親に渡し、父親はお医者さんで、新型コロナウイルスで苦しむ患者さんにその愛を贈りました。
そしてその患者さんは元気になって、自分の娘に愛を渡すのですが、その娘は、最初に出てきた少女です」
マユ、16歳、日本
「UNHCRの旗からイメージして、難民の少年を守るために、手と手を合わせる姿を描きました。背景には紛争やウイルスにあふれた暗い空が広がっていて、それに打ち勝つためにみんなで作ったケージがあります。
少年のぽっかり開いたハートの穴に、世界中の人たちから濃いブルーのハートが降り注がれています。少年は、抱えきれないたくさんのことに直面しながらも、もらったハートをまたみんなに返していくと思います。
子どもが持つ可能性は無限大です」
ファイダ、20歳、ルワンダ
「キャンプの難民たちが、愛のしるしのハートを受け取るのを楽しみにしています。
愛があれば問題を解決することができる。その愛はいろいろなところから来ているので、空からハートを降らせました」
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