ロヒンギャ危機から3年、長期的な支援と解決策を

バングラデシュ南東部コックスバザールのクトゥパロン難民キャンプの子どもたち
© UNHCR/Antoine Tardy

ミャンマー国内外で故郷を追われ、国籍を持たないロヒンギャに対して、UNHCRは国際社会に新たな支援と解決策を呼び掛けます。

2017年8月、ミャンマーからバングラデシュに安全を求めて、大量のロヒンギャの人々が逃れました。3年たった今もさまざまな困難が続いており、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより状況はさらに複雑になっています。

国際社会は、難民と受け入れコミュニティに対する支援継続に加え、必要なニーズに応じて、解決に向けた取り組みの強化を進めていくべきです。

現在、ロヒンギャの4分の3がミャンマー国外で暮らしていると推定されています。

バングラデシュ南東部コックスバザールの難民居住地では、UNHCRとバングラデシュ政府により、86万人を超えるロヒンギャ難民が登録されています。バングラデシュの多岐にわたる人道的取り組みは、難民の保護、人命救助のための人道支援につながり、アジア太平洋地域で登録されたロヒンギャ難民の10分の9の受け入れを可能にしています。この寛容な姿勢は、ロヒンギャ難民とバングラの受け入れコミュニティ両方への継続的な投資として、広く認知されるべきです。

最終的には、ロヒンギャの苦境の解決策はミャンマーにあり、ミャンマー政府も参加しているラカイン州諮問委員会の提言を徹底して導入していくことにあります。

ロヒンギャの人々の安全を守り、持続的な帰還に資する状況を作り出すためには、国際社会を挙げた関与が必要不可欠です。ミャンマー当局とロヒンギャ難民の対話の再開、信頼回復に向けた取り組みのほか、移動の自由の制限が解除され、国内避難民が自身の村に戻り、市民権の取得に向けても明らかな道筋が示されなければなりません。

ミャンマー国外においても、ロヒンギャの尊厳と心と体の健康(ウェルビーイング)を維持するだけでなく、一人ひとりが希望を持ち、未来への見通しを立てられるよう、社会が一体となって努力すべきです。ミャンマー国内だけでなく、国外の庇護下での勉強や労働の自由、第三国での選択肢などに、最も脆弱な立場にいる人たちアプローチできるような支援が必要不可欠なのです。

この3年を通じて、バングラデシュを含め世界各地に避難しているロヒンギャの人々の強さやたくましさは、現場における人道支援の支えとなり、コミュニティによるロヒンギャ難民の受け入れの助けにもなってきました。

彼らの勇敢さと能力を尊重かつ認識し、危機の発生から4年目に突入しても、ロヒンギャの苦境は決して忘れ去られるべきではないということが示されるべきです。

 

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