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難民アスリート、東京オリンピック出場で世界の舞台へ

© REUTERS/Kai Pfaffenbach

2021年7月24日

子どものころ、紛争を逃れて砂漠をはだしで避難したマラソン選手、避難中にボートが故障し、海に飛び込んでボートを押して運んだ競泳選手―

オリンピック難民選手団の代表たちは、紛争や迫害により故郷を追われ、さまざまな困難を生き抜き、新たな環境の中で試行錯誤を続けてきました。そして昨日、そんな旅路を経て、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックによる1年延期を経て、東京オリンピック競技大会の開会式という大きな舞台に立ったのです。

シリア、南スーダン、イラン、アフガニスタンなど11カ国出身の代表から成る難民選手団は、オリンピック発祥の地として毎回最初に入場するギリシャに次いで、世界に向けて手を振りながら二番目に国立競技場に入場しました。

旗手を務めたのは、シリア出身のユスラ・マルディニ選手(競泳)とエリトリア出身のタクロウィニ・ガブリエソ選手(マラソン)。今回のオリンピックでは、各選手団の旗手を男女1人ずつが務めました。難民選手団の旗は五輪旗。世界5大陸を表す5つの五輪が鮮やかに描かれた旗を掲げて戦います。

5年前のリオ五輪でIOCとUNHCRのパートナーシップのもと史上初めて結成された難民選手団は、難民の苦難への意識を高め、世界各地の難民に希望のメッセージを届けることを目指しています。同大会では4カ国10人のアスリートで構成され、今回の東京では29人の難民アスリートが五輪旗を掲げて戦います。

「難民も一人の人間であるということを世界に伝える絶好の機会」と男子800メートル代表、リオ五輪に続いて難民選手団代表入りしたジェームス・ニャン・チェンジェック選手は話します。「スポーツは私たちに扉を開いてくれた。難民たちの多くは才能ある存在なんだということを実感している」。

チェンジェック選手は少年時代、少年兵になることから逃れるために、両親から離れてたった一人で南スーダンからケニア北部のカクマ難民キャンプに逃れてきました。彼の走る才能は、南スーダン出身の3人のオリンピックランナーがトレーニングをしていたテグラ・ロルーペ財団から見いだされました。

いつもであれば、アスリートたちの入場は大きな歓声で迎えられます。しかし昨日は、新型コロナウイルス対策により無観客となったため会場内は静かでしたが、多くの人が世界各地でテレビで観戦しました。

難民アスリートたちを激励するために来日したフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、難民選手団の国立競技場入場は、自分自身、そしてUNHCRのすべての職員にとってこの上ない誇りとなる瞬間だったと表現します。

「難民選手団の代表たちがオリンピックの舞台に立ち、世界の誇りとして声援をもらっている。これは故郷を追われたすべての人にとっても重要な瞬間だ。誰でも夢や情熱を追い続ける機会はある、難民は社会にとって力強い貢献者であることを示してくれた」

UNHCRは1994年からIOCとの連携を強化し、故郷を追われた若者のスポーツの機会を提供してきました。その間も世界の強制移動は増え続け、現在は世界で8,200万人を超える人が故郷からの避難を余儀なくされています。

IOCは東京大会に向けて、難民アスリート奨学生として56人の有望なアスリートたちのトレーニングをサポートしてきました。最終的に代表に選ばれたのは29人、UNHCRによって難民であることが確認され、各競技で成績を残していることなどがIOCによって選考された選手です。

難民選手団の出身国は、2011年以降紛争が続いているシリアが最も多く7人。イラン5人、南スーダン4人、アフガニスタン3人と続きます。そのほか、エリトリア、イラク、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、カメルーン、スーダン、ベネズエラ出身の選手がいます。

 

「あきらめるなんて自分じゃない」

 

旗手を務めたガブリエソ選手(23)は、12歳の時にエリトリアの紛争を逃れ、スーダン、エジプトと北へ向かって、はだしで砂漠を歩くなど過酷な旅路を続けました。そして最後にイスラエルにたどり着き、難民申請を行いました。現在はテルアビブで暮らしながら、現地のチームに所属しながらトレーニングをしています。

フルマラソンに挑戦する前は、3,000メートル、5,000メートル、10,000メートルなどの中距離、ハーフマラソンの選手でした。3月に2度目のフルマラソンの公式大会への出場で2時間10分55秒を記録し、オリンピックのマラソンの参加標準記録を突破しました。「あきらめるなんて自分じゃない」。オリンピック前のインタビューでそう語っています。

 

「スポーツが私の人生を救ってくれた」

 

もう一人の旗手が、難民選手団として2度目のオリンピックに100メートルバタフライで出場するマルディニ選手(23)。ダマスカス出身の彼女は、国際競技大会にもシリア代表として出場する競泳選手でしたが、紛争による情勢悪化により、2015年に姉と一緒にヨーロッパを目指して故郷を逃れます。

トルコからギリシャの島までの10キロ、45分の道のりを小さなボートで渡ろうとしましたが、途中でモーターが壊れ、20人を運んでいた定員6~7人のボートが動かなくなり、マルディニ選手は姉などと一緒に海に飛び込み、泳いでボートを押しながら安全に岸まで運びました。

それから、徒歩、バスを乗り継ぎ、現在住んでいるドイツ・ベルリンにたどり着きました。ほかの難民アスリートたちと同じように、彼女はスポーツを通じて生きる意味を見いだした、未来へと導いてくれたと話します。「私のストーリーを通じて、スポーツは人生を救うきっかけにもなるのだと多くの人に知ってもらえたら」。UNHCR親善大使でもある彼女は、難民は自分の意志ではどうすることもできず、故郷を離れることを余儀なくされた普通の人々なのだと訴えます。

「普通に日々の生活を送り、夢を持って生きる世界の何千万人もの難民を代表する貴重な機会です。そして、今でも難民キャンプなどで暮らす人々がたくさんいて、皆さんの支援を必要していることも知ってほしいです」

 

▶原文はこちら(英語)

▶Tokyo2020 オリンピック・パラリンピック難民選手団特設サイトはこちら

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