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サーレハ国連難民高等弁務官、ローマ教皇の平和への先見性とイタリアの国際協力への姿勢を称賛

プレスリリース

サーレハ国連難民高等弁務官、ローマ教皇の平和への先見性とイタリアの国際協力への姿勢を称賛

2026年1月26日
HC

ローマ教皇庁でレオ14世第267代ローマ教皇台下と接見するバルハム・サーレハ国連難民高等弁務官

バルハム・サーレハ国連難民高等弁務官は、就任後初めて、ローマ教皇庁とイタリアを公式訪問しました。

セルジョ・マッタレッラ大統領とジョルジャ・メローニ首相との会談では、レオ14世第267代ローマ教皇台下が示した世界平和に向けたビジョンに加え、人道的価値観と多国間協力の推進においてイタリアが果たしてきた重要な貢献を高く評価しました。

世界で10年前のほぼ2倍となる1億1,700万人以上が避難を余儀なくされ、紛争と暴力が増大する世界情勢のなかで、サーレハ高等弁務官は、ローマ教皇レオ14世が平和の実現に向け、対話を重視し、国際法を尊重し、市民の保護を進めている点を高く評価しました。また、未解決の紛争や人権侵害の拡大が強制移動を引き起こしている現状への懸念を示し、難民保護をより確かなものとするため、国家間の協力を一層強化する必要性を強調しました。

サーレハ高等弁務官は「私たちは、複雑化する世界の人道的課題に対処し、紛争や迫害から逃れた人々を保護する必要性について、ローマ教皇およびローマ教皇庁と完全に認識を共有しています。難民への連帯と恒久的解決策を推進するうえで、ローマ教皇庁が果たす道徳、外交、実務面での重要な役割を踏まえると、その協力は極めて重要であるといえます」と話しました。

サーレハ高等弁務官はまた、ローマ教皇庁国務省の国家・国際機関関係局長であるポール・リチャード・ギャラガー大司教とも会談し、共有する原則に基づき、UNHCRとローマ教皇庁の長年にわたる協力へのコミットメントを再確認しました。

ローマでは、サーレハ高等弁務官はセルジョ・マッタレッラ大統領を表敬し、個人として、また国家として脆弱な人々に寄せられてきた人道的価値観や国際協力、支援に対する感謝の意を表しました。また、スーダンでの紛争、シリアにおける帰還の見通しを踏まえた進展、ウクライナ情勢、長期化するロヒンギャ危機など、主要な強制移動の危機の現状を共有するとともに、難民、国内避難民、無国籍者の保護と解決策におけるキーパートナーとして、イタリアとの対話の重要性を強調しました。

ジョルジャ・メローニ首相との会談では、シチリアでの洪水により影響を受けた人々への連帯を示しました。また、ローマ・プロセスやマッテイ計画などを通じた取り組みや、UNHCRへの継続的な支援を含むイタリアの国際的な貢献に敬意を表しました。人道支援予算の削減圧力が高まるなかにあっても、イタリアは国際保護に対する連帯を示す強いシグナルを発しています。

サーレハ高等弁務官は、グローバルな課題に直面するなか、強制移動への対応におけるUNHCRの建設的なパートナーとしての役割を踏まえ、イタリアとのパートナーシップは、価値に基づき解決策を重視するアプローチを通じて、人道支援の原則の重要性を再確認するうえで重要な意義を持つと述べました。また、保護、経済的機会、社会的結束を促進するモデルとして、人道支援、教育、労働など、安全かつ合法な受け入れにおけるイタリアのリーダーシップを称賛するとともに、これらの取り組みが、イタリアのビジネス界、学術界、市民社会によって支えられている点にも言及しました。

「難民が保護され、社会の一員として受け入れられ、その創意工夫と才能が生かされる時、彼らは自立し、受け入れ社会に貢献することができる。これが進むべき方向である」とサーレハ高等弁務官は付け加えています。

サーレハ高等弁務官は、前任のフィリッポ・グランディ氏の後任として、ニューヨークで開催された国連総会において選出され、2026年1月1日に国連難民高等弁務官に就任しました(関連情報はこちら)。幹部レベルで培った豊富な国際政治・外交経験、とりわけ危機的状況や複雑な対話プロセスにおける経験を職務に生かし、難民保護、国際法の遵守、恒久的解決策の推進に向けたUNHCRの活動を支えていきます。

【注】
ローマ・プロセスは2023年に開始され、地中海、中東、アフリカ、湾岸諸国、EU、主要な多国間機関が参加する複数年にわたるプラットフォームです。安全かつ合法的な受け入れの拡大と、人身取引や移民密輸への対策を目的としています。

アフリカを対象としたマッテイ計画は2024年に開始され、イタリアがアフリカ諸国との経済・開発協力および公平なパートナーシップを推進するための包括的な枠組みです。教育、農業、保健、水資源、エネルギーの5つの柱を軸に14カ国で展開されています。

▶原文(英語)はこちら