難民の“匠”の技術を世界へ~MADE51が東京ビッグサイトの国際見本市に出展

国際見本市「インテリアライフスタイル」のブースで難民のものづくりについて説明するUNHCR職員
© UNHCR/Aiko M

先祖から代々受け継いできた技術や地域に伝わる伝統。そんな故郷の“財産”を生かした手工芸品は、時代を超えて、世界のいたるところで生まれています。

紛争や迫害により故郷を追われた人の中にも、優れた技術、才能を持った“匠”がたくさんいます。しかしある日突然、着の身着のまま住み慣れた土地を離れた人々が、自身の技術を生かして職を得ることはそう簡単ではありません。

難民一人ひとりが、避難先でも安全と尊厳をもって生活できるようにー。

UNHCRは2016年、グローバルブランド「MADE51」(メイド フィフティーワン)を立ち上げました。世界各地の難民が手がけた手工芸品を “売れるもの”として商品化し、「MADE51」というブランドのもと、世界市場に売り込んでいこうという取り組みです。

難民の匠の情熱とUNHCRとパートナー団体による地道な活動、伝統技術と現代のデザインを融合させたデザインが話題を呼び、世界15カ国・26の団体とパートナーシップを組むまでに拡大しました。

そして2019年7月17日~19日、ついにアジアに初上陸しました。東京ビッグサイトで開催されたインテリア・デザイン市場のための国際見本市「インテリアライフスタイル」にMADE51として出展。色鮮やかなかごからシンプルなアクセサリーまで、あらゆる生活のシーンに取り入れることができる商品がアジアや中東、アフリカから届きました。

UNHCRのMADE51グローバルリーダー、ハイディ・クリストは会場内で行われたトークショーで「日本はアフリカや中東で起こっている難民危機には地理的には遠いけれど、できる支援はたくさんある。MADE51を通じて、バイヤーやアーティスト、買い手としてなど、難民の自立を助ける方法もあることを知ってほしい」と呼びかけました。UNHCR駐日代表のダーク・へベカーも、「今回展示した商品はどれも人の心に響く素晴らしいものばかり。難民が作ったからという理由なしに、世界市場で十分競争できるものです」と訴えました。

3日間、MADE51のブースには日本国内の小売店やバイヤーなど多くの方が立ち寄り、難民の匠のものづくりのストーリーに熱心に耳を傾けていきました。日本での販売に関心を示す団体も出てきています。

MADE51は一人でも多くの難民の自立や生活再建につながるよう、これからも世界各地の市場で販路拡大に取り組んでいきます。

<MADE51(メイド フィフティーワン)>
MADEはMarket, Access, Design, Empowerment for Refugee Artisansの頭文字、51は「1951年難民の地位に関する条約」が由来。

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