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2025年世界難民の日 ~ #難民とともに 生きる未来へ、連帯を

ストーリー

2025年世界難民の日 ~ #難民とともに 生きる未来へ、連帯を

2025年7月7日
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今年5月にUNHCRの「難民を支える自治体ネットワーク」に署名し、 初めて世界難民の日のライトアップに参加したつくば市

6月20日は「世界難民の日」。難民の保護と支援に対する関心を高め、世界各地で行われている難民支援活動への理解を深める日です。

今年のテーマは「Solidarity-連帯」。世界各地で紛争が絶えず、そして人道支援の資金不足が深刻になるなかで、すべての人が安全に、尊厳をもって生きる権利を持っていることを、あらためて社会全体で見つめ直し行動する――。そんな想いが込められ設定されました。

毎年、世界難民の日にあわせて発表されるUNHCRの年間統計報告書「グローバル・トレンズ・レポート 2024」では、世界で故郷を追われた人が1億2,000万人を超えたことが明らかに。この10年でおよそ倍増しており、故郷を追われた状況がかつてないほど深刻化していることが示されました。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「私たちはより一層、平和のために努力を重ね、難民やその他避難を強いられた人々のために、長期的な解決策を見い出さなければならない」と訴えています。(プレスリリースはこちら

今年も6月20日にあわせて、世界各地で “難民とともに生きる未来”に向けた連帯を示すさまざまなイベントやキャンペーンが展開され、ここ日本でも、多くの創意工夫あふれたアクションが各地で広がりました。

■ UNHCR親善大使MIYAVI

2017年からUNHCR親善大使を務めるアーティストのMIYAVIが、世界難民の日当日に、動画メッセージを通じて連帯を呼び掛けました。

「世界各国のリーダーが変わり、世界情勢も日々目まぐるしく変化するなか、支援を続ける人道支援組織そのものが困難に直面しています。誰かが声を上げなければ、助けなければ、多くの人が苦しみ、未来を失ってしまう」

私たち一人ひとりの声と行動が、希望の光につながることを訴えました。

■ UNHCRブルーライトアップと世界難民の日こいのぼり

故郷を追われた人々への「連帯」の象徴として、この数年、日本各地で実施してきたUNHCRブルーのライトアップが、今年は全国69カ所にまで広がりました。長年継続してご協力いただいている主要なランドマークに加え、新たに加わった自治体や団体もあり、それぞれが工夫をこらしたUNHCRブルーで日本各地が染まりました。

また、難民の子どもたちの幸せへの願いが込められた「世界難民の日こいのぼり」も全国6カ所で掲揚されました。(プレスリリースはこちら

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ブルーのペットボトルランタンを手作りするワークショップでライトアップを実施

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県庁でブルーのこいのぼりの掲揚とUNHCRの活動写真の展示を行い啓発活動

■ 難民のものがたり展

UNHCR駐日事務所が昨年から提供している展示パッケージ「難民のものがたり展」が、今年も引き続き、全国の図書館や大学などで開催されました。

各会場ごとに設置されたポップなどに独自の工夫が加えられ、それぞれの地域に根ざした形で、本を通じて”難民のものがたり“が発信されました。(くわしくはこちら

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■ UNHCR×瀬戸内国際芸術祭 ホンマタカシと池澤夏樹が語る難民の旅路、新しい故郷

現在開催中の「瀬戸内国際芸術祭2025」でUNHCRと瀬戸内国際芸術祭実行委員会の共催企画として実施している「SONGS - ものが語る難民の声」とのコラボ企画として、写真家のホンマタカシさんと作家の池澤夏樹さんを迎えたトークイベントを実施しました。

アートディレクターの北川フラムさんをモデレーターに、アートに携わる3人それぞれの視点から、難民としての背景を持つ人々の「旅路」や、「新たな故郷」について語り合いました。(イベントレポート公開予定)

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 渋谷ヒカリエで開催されたイベントで、多くの

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観客が難民に心を寄せてトークに聞き入った 

このほかにも、全国各地で映画上映や写真展、トークイベントなどが行われ、さまざまな立場の人々が、難民問題と向き合い、故郷を追われた人々に想いを寄せ、一人ひとりができることについて考える機会となりました。

難民とともに生きる未来へ――。

不安定な世界の中でも、人と人がつながり、支え合う力があれば、希望をもって前に進むことができます。

今年の世界難民の日がきっかけとなり、一人ひとりが「連帯」の大切さに気づき、その輪が広がっていくことを願い、UNHCRはこれからもさまざまなパートナーと連携して活動を続けていきます。